沖縄料理

   仏教が広まったにもかかわらず、沖縄では肉を食べない習慣はあまりなかった。沖縄の人々は言う： 「沖縄料理は豚に始まり豚に終わる」「豚のひづめと鳴き声以外は全部食べられる」と。また、魚介類も沖縄料理を構成する要素のひとつである。マグロやアナゴなどが多い。生で食べることが多いウニも一般的だ。

   生食が日本や沖縄で一般的なのは、生の魚介類には加熱処理の過程で失われる多くの栄養素やビタミンが含まれているからだ。食中毒を防ぐため、生の魚介類は新鮮なものしか食べない。だから魚は冷凍されない。スーパーマーケットには、いつもたくさんの魚介類（マグロ、サーモン、ウナギ、フナ、その他の魚、カニ、エビ、ロブスター、イカ、タコ、アサリ、巻貝など）が売られている。陳列ケースの上に広がる水中世界の多様性に思いを馳せれば、朝から泳ぎ回っていて悲しみを知らなかったと言ってもいいだろう。にもかかわらず、魚介類は豚肉ほど一般的ではない。